自分との対話

自分を後回しにしてきた人へ|本音を取り戻す小さな練習

リベラマインド

「なんでみんな普通に生きていられるの?」幼い頃からずっとそう感じていた。学校や組織の"普通"が気持ち悪かった。大人になっても息苦しさは増すばかりだった。そんなとき、脱洗脳と潜在意識の世界に出会い、やっと息ができるようになった。"普通"の中で窒息しそうなあなたへ、本来の自分に還るヒントを発信しています。

誰かに「どうしたい?」と聞かれたとき、最初に浮かぶのが自分の気持ちではなく、相手の期待。

「何が食べたい?」と聞かれて、本当に食べたいものではなく、場が丸く収まりそうなものを答える。

そういう小さなことを、何年も、何十年も積み重ねてきた方は、多いのではないかと思います。

いつのまにか、自分が本当はどう感じているのかが、ぼんやりとわからなくなっている。

この記事は、ずっと自分を後回しにしてきた方に向けて書いています。
「本音を取り戻しましょう」という大げさな話ではありません。
ただ、後ろに並ばせてきた自分の声を、もう一度聞いてみるための、小さな練習について書きました。

自分を後回しにしてきた人に起きやすいこと

相手の気持ちはわかるのに、自分の気持ちはわからない

不思議なことに、相手が何を求めているかはよく見える。

「この人は今こうしてほしいんだろうな」「ここはこう言ったほうがいいな」——そういうことは、ほとんど反射的に読み取れる。

でも、「じゃあ自分はどうしたいの?」と問われると、途端にわからなくなる。

それは、感覚が鈍くなったのではなく、アンテナの向きがずっと外側を向いていたからです。自分の内側に向ける時間が、ほとんどなかった。それだけのことです。

断れないまま合わせて、あとで疲れが出る

頼まれると断れない。誘われると行ってしまう。自分の予定より、相手の気持ちを優先してしまう。

その場では笑顔でこなせても、家に帰るとどっと疲れが出る。ひとりになった途端に、体が重くなる。

「なんで断れなかったんだろう」と自分を責めるけれど、次もまた同じことをしてしまう。

それは意志が弱いのではなく、「合わせること」が自分の中で当たり前になりすぎて、断るという選択肢が浮かぶ前に体が動いてしまっているだけです。

本音がわからなくなるのは、弱さではありません

自分より先に周りを見てきた結果

自分の本音がわからないと聞くと、「何か問題があるのでは」と不安になるかもしれません。

でも、そうではありません。

ずっと周りの人を優先して生きてきた。相手が心地よいように、場が壊れないように、自分を後ろに回してきた。

その結果、自分の声がとても小さくなっている。それだけです。

消えたのではなく、ずっと後ろに並ばされていただけ。順番が回ってこなかっただけです。

「こうあるべき」が先に出てしまう

「こういう場面ではこう感じるべき」「ここはこう対応するのが正しい」

自分の気持ちが浮かぶ前に、「あるべき感情」や「正しい反応」が先に出てきてしまうことはありませんか。

嬉しいと感じる前に、「嬉しいと言うべき場面だ」と判断している。
嫌だと感じる前に、「嫌と言ってはいけない場面だ」と判断している。

これが長く続くと、「べき」の声ばかりが大きくなって、自分の本当の感覚がどんどん奥に引っ込んでいきます。

本音を取り戻すための小さな練習

「本当は嫌じゃなかったか」を後から振り返る

誰かと過ごしたあと、何かに合わせたあと。

少しだけ振り返って、「あのとき、本当は嫌じゃなかったかな」と自分に聞いてみてください。

その場では気づけなくても、あとから振り返ると「あれは、ちょっと無理していたな」と感じることがあります。

それだけで十分です。今すぐ断れるようになる必要はありません。
「あ、自分は嫌だったんだな」と気づく。それが、本音に耳を傾ける最初の練習です。

小さな好き嫌いを拾う

大きな決断や人生の方向性の前に、まずは日常の小さな「好き」と「嫌」を拾ってみてください。

この飲み物は好き。この場所は心地いい。あの音はちょっと苦手。この時間帯は落ち着く。

理由はいりません。「なんとなく」で大丈夫です。

正しいかどうかも関係ありません。自分がそう感じた、という事実だけを、ただ拾う。

その「なんとなく」を積み重ねていくと、少しずつ自分の輪郭が見えてきます。

すぐ答えを出さず、余白を残す

誰かに何か聞かれたとき、すぐに答えを出さなくても大丈夫です。

「ちょっと考えていい?」と言ってみてください。

ほんの数秒でも、答えを出す前に間を取る。その間に、自分の中に何か感覚が浮かぶかどうかを確かめてみる。

最初は何も浮かばないかもしれません。でも、「すぐに答えなくていい」と自分に許可を出すだけで、本音が顔を出しやすくなります。

自分の感覚が戻ってくるには、余白が必要です。その余白を、少しずつ自分に許してあげてください。

自分を後回しにしてきた人へ伝えたいこと

あなたが自分を後回しにしてきたのは、自分を大事にできなかったからではありません。

周りの人を大切にしたかったから。場を壊したくなかったから。傷つけたくなかったから。

その優しさが、ずっとあなたを動かしてきた。

でも、その優しさを少しだけ——ほんの少しだけ、自分にも向けてみてください。

今すぐ変わる必要はありません。本音が全部わからなくても大丈夫です。

「自分はどう感じたかな」と、あとからそっと振り返る。それだけで、後ろに並んでいた自分の声が、ほんの少し前に出てきます。

自分の気持ちを少しずつ整理したい方へ

気持ちを書き出してみたい、自分の感覚を少しずつ拾い直してみたいと思った方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ

自分を後回しにしてきた時間が長いほど、本音は小さく、遠くなります。

でも、消えてはいません。ずっと後ろで順番を待っていただけです。

「あのとき、本当はどう感じていたかな」と、あとから静かに振り返ること。
日常の中で「好き」と「嫌」を、理由なく拾ってみること。
すぐに答えを出さず、少しだけ余白を持つこと。

どれも小さなことです。でも、その小さなことの中に、自分の感覚が戻ってくるきっかけがあります。

後回しにしてきた自分に、少しずつ順番を回してあげてください。

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